「ねぇ千歳。」
「んー?なんね?」
「千歳の腕って、きもちーね。」
「そか?」
「うん、大きくて逞しくて、枕みたい。」
「ははっ、実際、枕にしとるけんねぇ。」
「なんか、安心するね。」
「それは良かね。」

「ねぇ千歳。」
「ん、どした?」
「…もうちょっとお昼寝しよっか。」
「そやねー、天気も良いし、そうすんね?」
「うん。」
の…」
「え?」
から良い匂いするばい。気持ちよかー。」
「…ふふ、千歳、そういうのは匂いじゃなくて、香りって言ってよ。」
「どっちでも良か。」
「良くないよー、なんか私が臭いみたいじゃない。」
「ははっ。」

「なぁ。」
「ん、なぁに?」
「なんでもなか。」
「ふふ、そう。」


ほがらかな人







「謙也。」
「んー、なに?」
「好きだよ。」
「ぶっ!?」
「あ、謙也、汚い!ジュース吹き出さないでよ!」
「ちょ、そやかて、お前がっ、いきなりそういうこと言うからや!」
「だって好きだもん。」
「……。」
「ねぇちょっと、何か言ってよ。一方通行みたいじゃない。」
「…あかん!アホ!どないしろっちゅーねん!?」
「いや、別に…。」
「あれか!?これは俺にも好きって言えっちゅーことか!?」
「そりゃ言ってくれたら嬉しいけど…って、ちょっと謙也、大丈夫?」
「大丈夫に決まっとるやろ!」
「いや大丈夫じゃないでしょ。」
「あーもうなんやねん!」
「もういいよ、別に。」

「(…!!しまった、拗ねてもうた。)」
「…。」
「な、なぁ?」
「…なに?」
「その、なんや…、す、好き…やで?」
「あはは、謙也、顔真っ赤!」
「…っ!!なんやねん、もーー!」


Boy And Girl!







「こら、金ちゃん!つまみ食いはだめって言ったでしょ?」
「そやかてぇ…めっちゃ美味そうやってんもん〜!」
「そんなこと言ってもだめ!」
、意地悪やで…!」
「意地悪じゃなくて、お行儀の問題だよ?」
「でも、」
「でも、じゃないの。」
「オカンみたいなこと言わんといてーなぁー!」
「じゃあ、つまみ食いはもうしない?」
「……う、」
「もう…。金ちゃん?」
「やっぱり無理や!やって、美味そうやもん、無理やで!」
「言うこと聞かないと、毒手出すよ?」
の手ぇは毒手やないやろ〜。」
「…はぁ、もう。」

「ため息付いたら幸せ逃げるんやで。」
「誰のせいだと…ちょっと、金ちゃん?」
「なんや?」
「今なんでキスしたの?」
「好きやからに決まっとるやん!」
「…もう…。」


暴走少年







「なんや、お前そんな変な顔して。」
「ユウジ。」
「な、なんや…?」
「私、ユウジのこと好き。」
「…アホ言うなや。死なすど。」
「ごめんね、本当なんだ。本当に嘘じゃなくて好き。」
「…っ、そ、そやかて、俺には小春が居るし…!」
「うん、知ってる。ユウジが小春ちゃんのこと大好きなの、わかってる。」
「そ、そやったら…!」
「でも、どうしても好きで、言っておきたいと思って。」
「っ、そ、そんなん言われても…どないしろっちゅーねん。」
「私の我が儘だけど、伝えたかっただけで…別に付き合って欲しいとかじゃないよ?」
「…そ、んなん…あーもうわからへんわ!」
「ごめん。」
「謝んなや!ああもう!」
「…ごめんね、じゃあなかったことにして?」
「それはアカンやろ!いや、言わせたのは俺やねんけど…!」
「ユウジのこと、困らせたかったわけじゃないから…。」
「そやけどな…」
「ユウジが困るくらいなら、今のはなかったことにしていいんだ。」
…、」
「だってユウジと話すのが楽しいんだもん、それなら友達のままでも十分だよ。」
「…ああ、もう、アホ!」
「へ?」
「頭ん中真っ白や!ちょっとあかん!」
「だ、大丈夫?ごめん…。」
「あかん…どないしよう…。」
「ユウジ?」
「…俺…小春と同じくらいお前のこと好きやってんけどな…、」
「え、ああ、うん?」
「それがお前のいう好きと同じかはわからへんのや。」
「…ありがと、それだけで十分。」
「なんか、すまん。」
「いいよ、ありがとう。」
「そやけど、小春と同じくらいっ」
「わかったって、ありがとう、嬉しいよ。」
「…う、うん…。」


春は近い







「何考えこんどる?」
「あ…銀…。」
「難しい顔しとったぞ。」
「ちょっと、色々。」
「…あんまり無理はせんようにな。」
「ふふ、銀ってお父さんみたい。」
「なっ…!?」
「大きくて、あったかくて、逞しくて、ね?」
「…ム、…。」
「それで、白石くんがお母さんで、金ちゃんが二人の子供?どう?」
「…どう、と言われてもな…。」
「ふふっ。」

「ねぇ銀。」
「ん?」
「ふふ、でも私はお父さんみたいな銀が大好きなんだよ。」
「なっ…!?」
「知ってた?」
「…はぁ、敵わへんな。」
「ふふっ。」


春眠







「財前っ!」
「はい?」
「また謙也のこと、いじめたでしょ?」
「いじめてへんわ。謙也さんが先にちょっかい出してきたんですわ。」
「もー、財前は…。そんな子供みたいな言い訳して。」
「先輩こそ、わかっとるんすか?」
「へ?何が?」
「今、先輩が俺のこといじめとりますわ。」
「いっ、いじめてないじゃない!」
「いつも俺ばっかり責めとるやないですか。」
「…だ、って謙也が泣きついてくるから…。」
「…俺かて、色々あるっちゅーのに…はぁ…。」
「え、と、ごめんね?財前、あの…えっと。」
「……ぷっ…、」
「え?」
「ふっ…、先輩、困りすぎっ…」
「…っ、財前!やっぱり謙也のこと…っ!」
「あーはいはい、もうしないっすわ。」
「もう…。」

「本当、先輩は、面白くてええっすわ。」
「ばかにして…。」
「そんなところも可愛いくて、俺は好きやな。」
「…は?」
「あ、休憩終わりみたいやな。」
「ちょ、ちょっと財前!」
「はよ行かんと、部長に怒られますわ。」
「ーーーっ財前っ!!またからかってるんでしょ!もう!」
「どっちでもええっすわ。…また今度本気で言わせてもらうし。」
「財前のばか!」


生意気な後輩







ちゃ〜ん!」
「あ、小春ちゃん。どうしたの?」
「昨日のあのドラマ、見た?」
「あ、あの今人気の俳優が主役のやつ!?見たよ〜!」
「あら、ちゃんはああいうタイプが好みなん?」
「うん、格好いいよね〜大好き!」
「アタシは、主役の後輩で出てくる子が好きやねん〜。」
「可愛いよねぇ、あの子。」
「せやろ〜、めっちゃタイプ。」
「小春ちゃんは可愛い子が好きなのかぁ。」
「せやで。そやから、ちゃんも大好きやでぇ〜。」
「あははっ、私も小春ちゃん大好き!」
「相思相愛ってやつやねぇ〜。」
「だねー、あははっ。」

「小春ぅー!俺は俺はー?俺かて小春んこと大好きや!」
「アンタは知らんわ!」
「…小春ぅ…。」
「あははっ、小春ちゃん面白い!大好き!」
「アタシも大好きやで、ちゃん!」
「…小春ぅ…、ううっ…。」


そんな日常







「小石川くん!」
「おー、どないした?」
「白石くんが、部活遅れるからよろしくって。」
「…了解。」
「?小石川くん、そんな暗い顔してどうしたの?」
「…俺、副部長やんか。」
「うん、…それがどうかしたの?」
「…なんや影が薄いっちゅーか、ほら、白石が完璧やん?」
「うーん。」
「せやから、どうも副部長としてちゃんと仕事こなせてる気がせぇへんかったりとか、なぁ。」
「そんなことないよ!」
「そ、そない大声出さんでも…。」
「あ、ご、ごめん。でも小石川くんが副部長だから、みんな安心して部活出来てるんだと思うよ。」
「そ、そうか?」
「うん。白石くんだって小石川くんが下に付いてくれてるからこそ、しっかり部長出来てるんだと思うし。」
「お、おう…。」
「それに、小石川くんがいてこその四天宝寺テニス部でしょ?」
「…おおきに。」
「ううん、本当のことだから。」
「なんや恥ずかしいな。」
「あはは、そうだね。」

「よっしゃ、ほな部活行ってくるわ。」
「いってらっしゃい、頑張ってね。」


ワンフレーズ.







「蔵ノ介、頑張りすぎ。」
「あ、なんや、。おったんか。」
「頑張るのは良いことだけど、頑張りすぎたら蔵ノ介が倒れちゃう。」
「そこは自分でちゃんとわかっとるわ。」
「ほんとに?」
「心配性やなぁ、は。」
「だって、」
「そんな顔せんと、大丈夫やって言うてるやろ?」
「…うん。」
「それに、俺がもし倒れたらが看病してくれるんやろ?」
「…っ!すっ、するけど…いやだよ、そういうこと言わないで。」
?」
「倒れないのが一番いいんだよ、蔵ノ介にはいつも元気でいて欲しいんだよ。」
「…すまん。」
「ううん、私こそごめん…。」
「…ああ、もう…あかんなぁ。」
「?どうしたの?」
が可愛くて好きすぎてしゃーないわ。俺をどないしたいん?」
「ど、どうするって何も…、」
「ほんま、おおきにな。」
「…私、何もしてないよ。」
「いつも俺のこと考えとってくれるやん。それが嬉しいねん。」
「だって蔵ノ介が大事だもん。当たり前だよ。」
「ホンマ、敵わんわ。」
「それは私の台詞。」

「好きやで、。めっちゃ好きや。」
「ありがと、私もだよ。」


繋げる心





してんっこ全員のお話を書きたいと思い、
台詞のみですが、全員のイメージをそのまま書きました。
少しでもキャラっぽくなっていると良いのですが…不安が…orz

実は私、小石川くんが大好きです、あと銀さん。